こんにちは、えびです。2月に東京・世田谷区上野毛の五島美術館へ茶道具取合せ展を観に行きました。
五島美術館は、昭和35年(1960)4月に開館した私立の美術館です。五島美術館の所蔵品は、東京急行電鉄株式会社の元会長である創立者五島慶太(ごとうけいた 1882-1959)が戦前から戦後にかけて蒐集した日本と東洋の古美術品(明治期以前)をもとに構成されています。現在の所蔵品総数は国宝5件、重要文化財50件を含む約5000件だそうです。
■五島美術館 基本情報
- 交通=東急・大井町線(各駅停車)「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分
住所=〒158-8510 東京都世田谷区上野毛3-9-25
お問い合わせ(展覧会のご案内)=03-5777-8600(ハローダイヤル)/03-3703-0661(テープ案内) - URL: http://www.gotoh-museum.or.jp
■五島美術館[館蔵]茶道具取合せ展
・期間 : 2017年12月9日[土]―2018年2月18日[日]
・ 休 館 日 : 毎月曜日 * 2月13日[火]、 2月12日は開館
・ 開館時間 : 午前10 時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
・ 入 館 料 : 一般1000円/高・大学生700円/中学生以下無料
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展示室に当館の茶室の床の間の原寸模型をしつらえ、館蔵の茶道具コレクションから約七十点を選び展観。
茶匠の茶会記などを参考に道具の取合せを再現。特集展示として朝鮮半島の陶芸・高麗茶碗も同時公開。
五島美術館への途中富士山も見える
茶道具取合せ展について語る前に、上野毛駅から五島美術館に歩いて行く途中に素晴らしい景色と出会ったので見てください。
富士見橋という橋から見える線路とビルと富士山の景色がとても綺麗なんです。この場所は国土交通省から関東の富士見100景に登録されているそうです。
国土交通省の関東の富士見100景写真館のリンク
http://www.ktr.mlit.go.jp/chiiki/kokudo00000083.html
感想(1)五島美術館は親切
富士見橋のすぐ近くに五島美術館の入り口があります。チケットを見せて入館すると、受付のところに鉛筆がたくさん置いてありました。展示室の中では、ボールペンなどの筆記具は使えないため、貸し出してくださっている鉛筆だそうです。とても親切ですね。
暗くなっている展示室に入ると、ショーケースにぐるっと囲まれました。ショーケースの中は、温度や湿度まで繊細に管理されています。
美術館のガラスケースに並ぶ道具たちを見ていると、100年以上も前から大切にされてきて、地震や戦争などでも壊れずに現代まで受け継がれているなんて、本当にすごいなあと感動しました。中には、使い込まれてきたものならではの光沢を纏っているように感じられるものもあり、その道具が茶室で大切に扱われてきた時代を想像させられました。
感想(2)お茶道具を扱うということ
大切な道具をお茶室でお客様に使ってもらうという行為は、その人と人との間に強い信頼関係がなくては成り立たないことだと思います。こんなに大切なものの扱いを任せるほどあなたを信頼しています、ということを伝える愛情表現なのだなぁと感じました。だから、それを受けとる方も細心の注意をもって扱うことでその気持ちに応えないといけない。茶道具取合せ展では、たくさんの人たちのそういった思いの結晶のようなものを感じました。
私は茶道の教室に通っているのですが、そちらでは先生の大切なお道具を扱わせていただく機会があり、その度に私はもし粗相があった時のことを考えると緊張して手が震えてしまうようなこともあります。これからは大切なお道具を、喜びを感じながら使えるようになりたいです。
感想(3)歴史上の人物を身近に感じた
展示物の中で一番印象に残っていて面白かったのは、最後に見た掛け軸です。豊臣秀吉が正室のねねに送ったとされる手紙を、掛け軸に仕立てたものでした。大変貴重な文書ですが、おそらく秀吉は、この手紙が後世で掛け軸にされて茶室に飾られることになるとは想像しなかったのではないかと思います。
「何度も手紙をもらっていたのに返事をかけなくてごめん。能の練習が忙しくて手紙が書けなかった。」というような内容でした。なんだか現代の若者のLINEのメッセージのようでした。
昔の人も現代の人と同じような悩みがあって、同じような会話をしているのだと分かり、江戸時代の人たちが前より身近に感じられました。
上野毛でのランチ:美術館の近くに美味しいお蕎麦やさんもあります
美術館を後にすると丁度お昼時だったので、上野毛でお昼ご飯を食べることにしました。上野毛のお店を全く知らなかったので、スマホで検索して「居心地が良い」と評判のお蕎麦屋さんを発見し、そこへ行って見みました。
季寄 武蔵屋というお店です。おしゃれで清潔感のある店内で、素敵なお宅におじゃましたような雰囲気でした。私はせいろのお蕎麦とかきの天丼のセットを頼みました。サラダも付いていて1300円でした。もう一つ、蕎麦味噌というものがメニューにあり、気になったので頼んでみると、その名の通り蕎麦の実が味噌に混ぜられたものでした。甘めの味噌で美味しかったです。お酒に合いそうでした。後でネットで調べてみると、このお店は日本酒にもこだわっているそうです。次回はお酒もいただいてみたいです。10人ほどで集える個室もあるそうなので、会合にもオススメです。
まとめ
茶道の歴史にふれて、上野毛の良さにも気づけた良い日でした。また訪れたいです。
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