こんにちは、SmileBox編集部 ”ずほらー主婦 ” のKaya です。本日もSmileBox.jpをご覧くださってありがとうございます。
みなさんのご家庭では漆器(しっき)を使っていらっしゃいますか?
華やかな蒔絵や漆塗りのものは、海外向けのギフトとしても人気のアイテムですが、実際ご自宅で使っているかお尋ねすると「お手入れが難しそう」「お手入れが面倒そう」「キズをつけるのが嫌だから漆器はしばらく使っていない…」と、日々の生活には漆器は登場しないというご家庭が大半のようです。
SmileBox編集部宛に、「漆器は洗えるのかしら?」というご質問をいただきました。そこで、SmileBox編集部一の”ずぼら―” Kayaより、意外と簡単な漆器のお手入れ方法についてご説明します。漆器はデイリー使いはできないのでは?と思って購入をためらっている方への情報としてお役に立てれば嬉しいです。
■漆器の日常使いのお手入れ方法
意外と知られていないのですが、漆器は、台所用のふつうの液体中性洗剤と食器用のスポンジ(やわらかい面)でふつうに洗えます!
美術品としての漆器ではなく、日常使いの漆器、たとえば、汁椀・飯碗・お盆・お皿・お箸は、あまり神経質にならずに使えます。イメージとしては、少し上等の和食器や金の装飾がついたブランド食器を扱う時と同じように、食洗機や電子レンジは避けるということかもしれません。
◇漆器のお手入れ注意の3ポイント
- スポンジ:スポンジの柔らかい面であらう。スチールタワシやナイロンブラシ、スポンジの硬い面はNG
- 洗剤:ふつうの食器用洗剤であらう。研磨剤の入っているクレンザーはNG
- マシーン:食洗機・乾燥機&長時間の付け置き洗いは避ける。
となります。
◇食洗機や乾燥機は絶対にだめ?
木製品の漆器については、基本的に食器洗浄機(食洗機)と乾燥機は使用不可となっています。
天然の漆は急激な温度変化が苦手で、食器乾燥機の乾燥や温度変化、食洗機で使われる洗剤は漆器の寿命を縮めてしまうといわれています。
最近は、食洗機OK、さらには電子レンジもOKという漆器もありますが、本体は木製ではなく、合成樹脂の場合が多いようです。
有名ブランドの「象彦」さんおよび「山田平安堂」さんでは2018年現在では食洗機や電子レンジOKの漆器はお取扱いされていません。
◇付け置き洗いは絶対だめ?
付け置き洗いについては、絶対にだめともいえず、漆器のお品にもよるようです。
ずぼらーKayaは、有名ブランド謹製の溜塗(ためぬり)のお汁椀を愛用しており、たまに(実は、たびたび)お水につけっぱなしにすることもありますが、これまでにまったく問題はありません。しかし、知人からの報告では、「とある有名メーカーさんの汁椀をお水につけた状態で一晩おいたところ、色が抜けてしまった…」とのことでした。
あまり神経質にならずに、ただし、自己責任でどうぞお願いいたします。
◇柔らかい布ですぐに拭きあげるべき?
漆器を購入した時についてくる取扱説明書には「柔らかな布を使ってぬるま湯で洗い、すぐに乾いた布で水分をふき取ってください」と書いてあるかもしれません。この取扱い方法は、蒔絵などがほどこされた美術的な漆器のお手入れ方法となります。
日常使いの漆器の場合は、洗剤とスポンジで洗ったあとに洗いカゴに入れて自然乾燥するのでも問題ありませんし、普段使われている食器用のフキンで拭いておいても大丈夫です。
■高価な漆器の取扱い方法
普段使いの漆器は神経質にならずに・・・と書きましたが、蒔絵や金彩がほどこされた美術品としての漆器の取扱いは、やはり丁寧にする必要があります。では、「柔らかな布を使ってぬるま湯で洗い、すぐに乾いた布で水分をふき取る」とは、どのようにすればよいのでしょうか?
具体出来なお手入れ方法について、岩手県の格調高い「秀衡塗(ひでひらぬり)」をお取扱いされている「丸三漆器(まるさんしっき)」さんの動画がありますので、お時間がありましたらご覧ください。
料理研究家である、”ばぁば” こと 鈴木登紀子先生が、秀衡塗の漆器を使って重箱、雑煮椀の使い方、しまい方など、丁寧な説明をされています。
https://www.facebook.com/marusansikki/videos/1180686091977356/
出典:丸三漆器さんホームページ・Facebook
■まとめ:漆のお手入れは美女のお肌とおなじ?
漆器の苦手なものは、紫外線・極度の乾燥や湿気・高温と言われています。
あれ?…なんだか美容が気になる女性が避けたいものと同じではないでしょうか。キレイなお肌を保つためには、強い紫外線は避けますし、極度の乾燥はお肌にダメージを与え、お風呂やサウナに一晩中入っていることはしないですよね。
漆の美しい姿は美男美女といってもいいのかもしれません。とは言っても、繊細でか弱いわけではなく、落としても簡単に壊れることは少なく、タフで男前なところもあります。
”漆器は生きもの”といわれることがあります。そのまま解釈すると、電子レンジや食洗機には”生きもの”は入れないですよね。
漆器は使えば使うほど、どんどん艶がでて美しさを増してきます。
ガラスや陶磁器と比べても予想以上に軽く扱いやすいので、ご自宅やご実家にしまい込んである漆器がありましたら、ぜひご活用ください。
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